」の続きです。
出産した最後の瞬間に、おなかに圧迫を感じた…というのは、後で順一さんに聞いたら、助産師の山田さんが、私のおなかの上に乗って、わっちゃんが出てくるようにと押してくれていたからだったのでした。
皆さんが私に気づかれないように打ち合わせをして(事前に「おなかに乗るよ」、と言われたら、緊張してしまうからでしょうか?)「せーの」で事が進んだのだと思います。
そんなすごいことになっていたなんて。
その後、入院中に山田さんに会えて、おなかに乗ってくれたお礼が言えてよかった、山田さん、一生忘れません。
「あの時は、あそこにいた全員が必死だったわよー、ママは最後まで泣き言ひとつ言わずによく頑張ったわよー」と言ってくださいました。
順一さんは、最後のほうで泣いている様子だったから、後から「どうして泣いていたの?」と聞いたら、「ありがたくて」。
25時間半ほとんど寝ずに、ベストを尽くしきってくれた順一さんに感謝。
わっちゃんをお腹に授かり、つくづく人の優しさ温かさにたくさん触れさせてもらいましたが、出産のときも、たくさんの人の温かい気持ちに囲まれて、わっちゃんは誕生しました。

そのことが本当に嬉しかった、41才の初産でした。
陣痛室を出たら、ちょうど朝日がのぼる時間で、ベッドに仰向けになったままコロコロと入院部屋に運んでもらう私に、助産師の阿部さんが「きれいな朝焼けですよー」と教えてくれて、窓の外を眺めました。

 

うつくしい光に包まれた朝でした。

産まれてすぐに笑ってくれたわっちゃん、どうもありがとう。
来年も、笑顔でいっぱいの一年になりますように。

 

2012年、皆様には大変お世話になり、こころからお礼を申し上げます。
皆様が素晴らしいお年を迎えられますように、お祈りいたしております。