いつもに増して、おかげさまという言葉が沁みる一か月でした。
波が遠くからさわさわーっと立ってきて、立ち始めたら、あっという間に目の前にきました。
「素晴らしいことを終わらせるのは、これまた素晴らしいことなのですよ」
20年ほど前に何かで読んで、印象に残っていた言葉です。
最近この言葉をたびたび思い出していて、茶碗を洗いながら、ふと「さらに素晴らしいことのために、素晴らしいことを終わらせるのか」と思いました。
22年間お世話になった日比谷公園にある職場と、9年間お世話になった長津田むつう整体院(=お家)という箱から、むつう整体みらいゆ品川、川和町の集合住宅という箱へ、波がざぶーんと、運んでくれました。
中身の自分は、そのままです。
引き続き、よろしくお願いいたします。
会社は、22年間勤めさせてもらったということは、44歳になる私にとって、ちょうど人生の半分。
この間、支えてくれた両親や夫、家族、懐の深い同僚のみなさま、お世話になった社外のみなさま、毎日運んでくれた東急田園都市線も。
感謝で胸がいっぱいになります。
わっちゃんにとって「引っ越し」という言葉も経験も初めてです。
荷物を運び出した翌日、忘れ物をとりに前の家に戻ったとき、「お家にありがとう、って言おう」と、各部屋に向かって手を合わせていたら、わっちゃんも一緒に手を合わせて、大きな声で何度も「ありがとうー」。
からっぽの部屋に、あたたかく響きました。
引っ越し作業が終わったあと、順一さんが撮った写真。
先日は新しい家で、「もう、引っ越しのお仕事終わった? そろそろ仁環の家に帰るの?」
と、引っ越し作業が落ち着いたら、また、元の家に戻るつもりでいるみたいでした。
今度の住まいは保育園のすぐ近くにあって、風が通りぬける、木と漆喰に包まれたお部屋で、さっそく気持ちよく暮らしています。
お部屋から見える公園から、元気な子どもたちの声が聞こえてきます。
近所のお豆腐やさんが、夕方になると「ぷーっ」とラッパを鳴らして豆腐を売りに来てくれるので、さっそく買いました。
引っ越し前後、ずっと気にかけて助けてくださった古賀さんや、当日、彗星のごとく現れたはむちゃん。
引っ越し後は、母が3泊し一緒にいてくれて、気持ちも休まりました。
こんなふうにいざという時、頼れる人がいてくれるということは、本当にありがたく幸せなことで、頼れる人のかっこよさを古賀さんやはむちゃんから見せていただきました。
引っ越しの片づけが落ち着いた頃、わっちゃんが手足口病をもらってきました。
口の中が沁みる~、と言ってたいへん機嫌が悪く、父ちゃんはずっと仕事だったので、まる4日間、母子でべったり過ごしたのですが、この4日間でいきなりオムツがはずれ出して、母ちゃんをびっくりさせてくれました。
初日、「今日はパンツとスカートにする」と言うので、「いいよー」。
「おしっこする」と言って、トイレでパンツとスカートを自分でぬいで、便座に子ども用をセットし、踏み台をつかってよいしょとのぼって、上手にできました。
「たまたまかな~」と思っていたら、2回目も上手にできたので、感動で涙が出た。
オムツがとれるのはまだ先だと思ってのんびりしていたので、あわててインターネットでパンツを購入。
翌日は、一度失敗しました。
3日目は、失敗なく、終日ずっとトイレでしていました。
外出先のトイレはいやがったので、念のため帰りの車中はオムツにしたのですが、家についたらすぐ「おしっこする」と言って、オムツを外してトイレでしていました。
4日目、午前中バザーのことで保育園にお邪魔しましたが、園のトイレでも上手にできました。
これから行きつ戻りつだとは思いますが、先ずは。
今度の家では、ふみ台をつかえば水を出せて、手も洗えます。
先週から父ちゃんの勤務が始まり、朝起きると父ちゃんはもういなくて、わっちゃんが眠ってから帰宅する日々、今日は朝起きるなり「父ちゃんがいいー、父ちゃんがいいよー」と泣いていました。
新しい生活に、ゆっくり馴染んでいきましょう。
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