祖母が作ってくれた洋服を大切にとってあったのを実家で見つけて、わっちゃんに着せたらぴったりだった。
祖母が作った服や、母が編んだニットは、何年経っても箪笥のなかで輝いていて、びっくりした。
さとみちゃんちにお邪魔して、祖母がいつも用意してくれていたのと同じ麻の蚊帳の中で眠った。
さとみちゃんの温かさは、祖母のそれとよく似ている。
祖父が現世で最後の夜を過ごした宇奈月温泉はすぐそこで、お墓参りにいけなかったけれど、何度もご先祖さまのことを想った。
トンボ、蝶、バッタ、すべてご先祖さまにみえた。
海が美味しい牡蠣とサザエをプレゼントしてくれて、藍は、防御反応で青くなる。
虫の声が響くキャンドルヨガで、さとみちゃんの声が「力を抜いて」と優しく鳴った。
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