このたび「Gallery Speak For」さんで展示販売しております写真作品について、ご質問をいただきましたので、こちらでも少しだけ説明させていただこうと思います。
撮影で使っている機材は、マキナというフィルムカメラです。
6×7判のフォーマットで、知人が持っていたそのカメラを初めて見たとき、そのデザインに一目ぼれしました。
蛇腹式になっていて、正面のボーダーがかっこよく… 結婚相手に出会ったみたいな感じだったのかもしれません。
それから、アサヒカメラの中古カメラ情報などをチェックしつつ、神田の中古カメラやさんにたどり着きました。
お店の主が「こんなにいい状態のマキナはないんだよ。これは、コレクターの人が使わないで大事にとっていたカメラだから、コレクターの人に売りたいんだよね。使わないなら売ってもいいけど、使うなら売りたくないな」とおっしゃいます。
「使いたいのだけど、、、」どうしようかと思っていた時に、お話をしながら、そのお店の主がロバートデニーロに似てるなーと思っていたので、そのことを話したら「そう? そっか、、、じゃあ、売るよ!」となんだかご機嫌になり、売ってくれました。いまから15年くらい前のことです。
それから大事に使わせてもらっています。
機械音痴なせいか、不器用なせいか、いろいろなカメラを試すことがなく、結局マキナ一本同じレンズで、撮影しています。
このことを、海外に行くときは飛行機、ちょっとした長距離は新幹線、近場だったら車、、、と、うまく使い分けることができず「どこに行くにもいつも同じ自転車で、旅している人」みたいなことかな、と思っています。
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